絵手紙をかこう

 

では実際にかいてみましょう。
初めのモチーフはピーマンやりんごなど簡単な果物や野菜がおすすめです。
今回はジャガイモをかいてみましょう。

 

【1】よーーーく視る

 

まずは実物をよーーーく視ます。
見慣れているから、どうせ丸型だろ、となんとなく輪郭をかきがちですが
一つひとつ違います。
その違いをしっかり視て、どの角度がいいか、どこをいちばんかきたいのかを決めます。

 

       写真1        写真2

 

       写真3        写真4

 

  *ポイント*
     「こんな形だろう」という想像でかくのはダメ!
       絵に力がなく、薄っぺらい感じになってしまいます。

 

【2】はみ出すくらい大きくかく

 

とにかく大きく、大きく、と心がけます。
意識しないと自分が思っていたよりずっと小さくってしまいます。
(意識しても最初はなかなか大きくかけず、小さくなってしまいます)
いくら「はみ出そう」と思っていても、「はがき」という制限があると
不思議と収めてしまう、人間の習性とはすごいものです。
それを打ち破ることから始めましょう。
さらに、大きくかくと、色を塗る面積も大きくなるので彩色しやすくなります。

 

       写真6

 

  *ポイント*
    ・大きくかくとはがきに占める色面の割合が多くなるので
       インパクトのある絵手紙になります。
    ・そもそも3次元のものを2次元の「紙」にかく、という高度なことを
       しているので、初心者が全体像をかくと見え方の矛盾や違和感が目立ちます。
       設置面や影などの難しいところははがきの外にもっていって、脳の力で
       補完してもらいましょう。

 

【3】言葉をかく

 

言葉をかき入れましょう。
大抵場合、その時にパッと思いついた言葉の方が
後から考えに考えた言葉よりよかったなぁ、と思う確率が高いです。
変に崩さず、「読みやすさ」を意識しましょう。

 

  *ことばのヒント*
    ・擬音語、擬態語などの感覚印象から考える
        ex)ゴツゴツ、 ホクホク‥
    ・モチーフの気持ちになってみる
        ex)今日はジャガバターはいかが?、水にさらしてさらに美味しく‥
    ・モチーフの「見えるもの」「見えないもの」を考えて連想してみる
        見えるもの:黄土色、まるっこい、野球ボールくらいの大きさ‥
        見えないもの:産地、生産者、味、火を通すと柔らかくなる‥

 

       写真7

 

  *ポイント*
    ・言葉は、最初の「よーく視る」の時に思い浮かぶ事が多いです。
      (言葉が出にくい人は、出てくるまでよく視る。)
    ・画仙紙が染み込みやすいといっても、やはりすぐに彩色していまうと
       墨がにじんでしまうことがあるので少し時間をおきましょう。
    ・難しい言葉を使わず、普段使っていることば。
    ・短い言葉で伝わるように、訓練しましょう。

 

 

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