線の練習をしよう

 

【半紙を使った基本の練習】

 

絵手紙でかく線の速さの目安は1分間に10cmです。
これはかなりゆっくりです。
左から右へ、上から下へ、それぞれ1分間測って感覚をつかみましょう。

 

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同様に右から左へ、下から上へ測ります。

 

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次に右巻き、左巻きで渦巻きをかきます。
時間は測らず、疲れる所まで。

 

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これが基本の線の練習です。
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ここまでかくと、筆に残っている墨量はちょうどよくなってます!
普段使わない右から左、下から上、左渦巻きを重点的に練習すると
「苦手な角度・方向」がなくなります。
はがきにかく前の集中力を鍛えるために、この準備運動を取り入れてみましょう。

 

直線と曲線がかければ、文字も絵もかけるはずです。
絵手紙の基本になる「線」を鍛えて「自分の線」を見つけましょう。
線は量をこなすと少しずつ見えてきます。

 

【楽しく練習しよう】

 

どうせなら半紙が真っ黒になるくらいびっしり線の練習をしてみましょう。
これは仕上げると達成感あります。

 

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ゆっくりの基本ができるようになったら、細い線、太い線、墨の濃淡、など
スピード・力の強弱を変えてみて、線のバリエーションを増やしましょう。
*「ゆっくり」はあくまで基本!基本なくして応用はなし。

 

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「漢碑」「いろはうた」「短歌」などをかいてみる。
*絵手紙で有名な漢碑は
「開通褒斜道刻石(かいつうほうやどうこくせき)」と
「莱子候刻石(らいしこうこくせき)」。
大体の図書館の美術コーナーに古典は置いています。
気に入ったのを一冊手元に置いて、一日一枚かくと集中力がつきます。

 

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ここまでくると、もう自由にかきたくなります。
手当たり次第「墨」でかいてみる。
過去の偉大な画家の作品を模写してみるのも、筆遣い、構図の勉強になります。
全部でなくても、自分がかきたい所だけでOK。
巨匠の作品は構図が計算されているので、部分でかいてもきまりやすいです。

 

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私は「曽我蕭白(そがしょうはく)」と「伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)」
「葛飾北斎(かつしかほくさい)」がお気に入りです。
もちろん洋画の模写もありです。
*模写を絵手紙として送付する時は誰の作品か明記して送りましょう。

 

絵手紙には「人まねはしない」という原則がありますが、それはまずは固定観念を
捨てるためです。
ここを読むまでの絵手紙人は絵手紙の基本が分かってきている人のはずです。
「ヘタ」でいい、は「ヘタ」のままでいい、とは違います。
「ヘタ」は磨いて、自分の個性として光らせましょう。

 

 

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